楽しい介護をめざして~上手く医療者とかかわる


看護師として働きだして×年。

医療報酬の改定を重ね、医療や介護施設も様変わりしてきました。

高齢化に伴って、介護施設は重症化してきているということです。

私が現場で感じるのは、ここ2~3年くらいで急激に変化している感じがします

デイサービスでは、体調の不安定な方が多くなりました。

コーヒーを飲みながら利用者同士が話をしている横で、

別の利用者が意識消失されることも以前より多くなってきたような気がします。

寝たきりの方は、呼吸維持のための痰の吸引、おむつ交換や食事介助、

歯磨きや入浴更衣に至るまで、医療的ケアと生活上の介護が必要な方もいます。

高齢者が入院をしたらどうなる?

pixabeyからの写真

高齢者が入院をした場合、退院時には今までできていたことができなくなることがあります。

例えば、杖をついて歩いて入院されたおじいちゃん。

簡単な治療をして10日くらいで退院することになりました。

しかし!歩けません。

入院中はず~っとベットで寝ていました。

たった10日程度の入院で、下肢の筋力が衰えて歩けない状態になってしまったのです。



家族はどうしたらいい??

写真ACからの写真

歩けない状態で家に帰ってきたとしても、家族は働きに出るので、

誰もおじいちゃんの面倒をみることができません。

困りました… 😥 

このような状況に対応するためにも、

専門知識を持った人に相談できるよう、必ず、入院直後から準備をしておく必要があります。

高齢者が入院した直後にすることは…

1.家族や親せきの間で、退院後ご本人がどう過ごすのかを話し合いましょう。
  生活動作ができなくなっていることを前提として、話し合いをした方が
  よいでしょう。
2.入院した病院の退院調整係に退院後の方向性を伝えます。

介護保険の申請はできていますか?

福祉サービス調整役のケアマネージャーはいますか?

これらがまだの場合は、本人の代わりに家族が手続きしなければなりません。

 

退院後、施設入所をする場合は、

病院の退院調整係と手続きの流れと役割分担を確認します。

手続きはどこでするのか?病院はどこまでやってくれるのか?

一例として、私の病院では、

施設の空き情報を提供しますが、申し込みから入所の手続きまでは

家族の方にお願いしています。

退院後、家に帰る場合は、

誰が介護するのか?一日何時間程度の介護が可能か?

「介護する人がいない」「お金がない」など、不安な状況があれば一緒に伝えます。

役所への申請と施設の順番待ち

写真ACより もみもみこさんのPhoto

「こんな話は、退院が決まってからでいいんじゃないの?」

誰もがそう思うかもしれません。

介護認定は、申請から決定まで1か月程度、さらに処理のため数日かかります。

要介護3以上でないと施設入所は難しいため、

施設への申し込みは、 介護認定が決定してからでないとできません。

…ということは、施設を希望している場合は、施設の申し込みまで

2か月程度の時間は見ておかなければなりません。

入院の予定期間は、入院時に取り交わした「入院診療計画書」に記載されています。

予定期間が2か月以内の場合は、早めに対応する必要があります。

現状、介護施設や療養病院を探してもらっても、どこも満員… 😥 

施設入所は、生活保護や障害者、独居状態、虐待などで隔離を要する場合など、

緊急性のある場合以外は順番待ちになる可能性が高いです。

順番待ちも、施設によって様々ですが、

私の経験したなかで、受け入れる施設や医療機関を探して、

1年以上も待っているケースもありました。



退院できるのに次が決まらない…

このおじいちゃんのケースは想定外でした。

90歳を超えているので、介護認定は 当然 受けていると思って、

家族に介護認定の説明をしたのですが、まだ受けていないことが判明。 😥 

介護認定の申請から始めました。

2週間で退院のはずが、在宅生活の準備が遅れて、退院は延期に。 😥 

その間リハビリを続けて、歩行器を使って歩けるようにまで回復しました。

新しく担当になったケアマネージャーさんも、

日中にデイサービスを利用できるように、急きょ調整してくれました。

家族も「ここまでしたら大丈夫だろう」とようやく退院にこぎつけました。

入院中はご本人の状態を確認して

pixabeyからの写真

病院の看護師は、病状だけでなく、退院後の生活もイメージしながら

ご本人の様子も観察しています。

できればご家族の方も、面会時には退院後の生活をイメージしながら、

ご本人と関わっていただければ…と思います。 🙂 

はじめは施設を希望していても、ご本人が「家に帰りたい」思いが強く、

体力や能力の低下も少ないので、施設入所を取り下げ、

家に帰ったというケースもありますし、

逆に、入院中に認知症状が強く見られたので、家への退院する予定から、

施設入所に変更したケースもあります。

ご本人の状態の観察ポイントは…

言動
日常生活動作(排泄、入浴、更衣、洗顔、歯磨き、整髪、起床動作など)

入浴や洗顔、起床動作などは面会中には見ることができませんから、

看護師にたずねてみてもよいでしょう。

これ以外にも、介護をする予定だった家族が入院したため、

施設申し込みに変更されたケースもありました。

退院して家に帰ることが決まったら…

写真ACから

退院して家に帰ることが決まったら、

必要な介護はなにか?
家族で介護できるのか?介護できないときはどうすればよいか?
退院後に受診が必要か?
今後予想される症状 などを確認する必要があります。

「退院後の受診」「予想される症状」は、主治医に確認するとよいですし、

必要な介護に関することは、看護師に確認するとよいでしょう。

例えば、終日おむつ交換が必要な場合、

一人でやっていく自信がなければ、退院までにおむつ交換を練習させてもらう

ように看護師にお願いしてもよいですし、

介護する人が不在になる場合などは、一時的に預かる

レスパイト入院(介護疲れを軽減する目的での入院)というものがあります。

可能かどうかを病院の退院調整係に問い合わせてもよいでしょう。

施設入所の場合は、病院から施設に情報提供書を渡すことになりますので、

心配はいりません。



まとめ

家族の方からよく聞かれるのは、

何に困っているかは言えるが、誰に言ったらいいかわからない」という

ご意見です。

病院内では、内容によっては役割が分担されていて、

病状や入院期間などについては、主治医(医者)が、

日々の介護・看護については看護師が、

施設などへの対外なやり取りに関することは、医療連携係(退院調整係)が役割を担っています。

どれにも当てはまらない内容については、一旦看護師に相談すれば、看護師から

各部署に連絡をするようにしています。

医療関係者を上手く使って、知りたい情報を効率よく得ることが、介護の第一歩となるでしょう。

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